今日は,あしたから普通にきちんと,音楽を楽しむための,お勉強の時間です。
浜崎あゆみなどで知られるエイベックス社は,3月に2枚のコピー防止CDを発売する。イスラエルのミッドバー・テック社の防止技術を使う。エイベックス社では消費者の反応をみながら,今後の作品への導入を検討する。
コピー防止CDの技術はかなりの数があるが,現実的にレコード会社が採用しているのは,ミッドバー社の「カクタス・データ・シールド(CDS)」か,マクロビジョン社の「セーフオーディオ(SafeAudio)」,サンコム社の「メディアクロック(MediaCloQ)」の3つとなる。そして日本のレコード会社が採用するのは,前者2つが有力だ。音楽を本当に楽しもうとするなら,まずはCDにどのコピー防止技術が使われているかを調べる必要がある。前者2つの技術なら,ClonyXXL(ミラー)というツールで一発だ(ドイツ語でわかりづらいけど)。あとはその技術に対応した対策をすればよい。
CDSもセーフオーディオも,CDにノイズを入れることでさまざまな動作を制限させる。CDプレイヤーは通常,ノイズを無視する機能を持っているのでそれでノイズが聞こえないようにするが,それはノイズの量の問題で,セーフオーディオでは明らかに音質が劣化するという意見もある。セーフオーディオは,SMEが去年秋にマイケル・ジャクソンのシングルCDで採用したものだが,MAZ Sound Toolsにあるalternate CDFS.VXD(ミラー)でWAVファイルを取り出すことができる(ph,CD内にWAVファイルがあるのでこれをデスクトップにコピーする)。あとはそのWAVファイルでCDを作るなり,MP3にすればいい。エイベックスの採用するCDSは,米国でユニバーサル・ミュージックが採用しているものと同じようで,パソコンのCD-ROMドライブでは同梱の専用プレイヤー(ウインドウズ用しかない)でのみ再生できるデジタルファイルが入っている。こちらもノイズを入れるのは同じで(細かくははセーフオーディオと違うが),それによってCDプレイヤーでも音質劣化や,早送り・巻戻しができなくなったり,再生できなくなる可能性もある。だいたいのCDプレイヤーではそのノイズは無視されるが,CD-Rに焼いたものだとノイズを無視する機能が働かず,雑音だらけのCDになる。こちらもalternate CDFS.VXDは動くっぽいし,CloneCDを使えばCD-Rへのコピーは問題なくできるという(CDSは細かくアップデートするのでちょっと確証はないが)。まぁつまり,音楽を楽しむにはたいして邪魔な技術ぢゃない。つーことで,がんばってね音楽を愛してないエイベックスの皆さん;-P。(参考:CD Media World)
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